今回の「なかよしマルシェプラス」は、激レアな魚の魅力をたっぷりと紹介します。
長崎市文教町にある「長崎大学」にイワイガワの井川さんと訪れました。
教室では、「野母ん魚(のもんさかな)産官学連携プロジェクト」の会議中。
エレナの鮮魚バイヤー山口さんも参加しています。
「野母ん魚(のもんさかな)産官学連携プロジェクト」は、長崎大学水産学部、野母崎三和漁協、長崎市、そしてエレナがタッグを組み長崎県の水産業の課題に取り組むものです。
「水揚げ量」や「獲れる魚種」で、日本トップクラスの水産県・長崎にも課題があるんです。
14年前の2011年に比べると一世帯あたりの鮮魚消費量は10キロも減少しています。
「魚離れ」が進むと漁師さんの数もどんどん減っていき、長崎の水産業が衰退する可能性もあります。
そこで長崎大学 水産学部の学生さんたちは、「スーパーの中に直売所感のある売り場を設置」、「水揚げ当日の魚をすぐお店に並べる」、「魚を購入しやすくする加工」などを提案をしています。
この提案が形になったのが、「なかなか市場に出ない野母ん魚」。市場ではレアな魚ですが、新鮮でおいしいと評判だそうです。
新鮮で評判の「野母ん魚」ってどんなお魚なんでしょう?探るために朝7時前の為石漁港にやってきました。
案内していただくのは、漁師の平山孝文さんです。
水産学部の学生のみなさんも一緒です。
朝日を眺めながら平山さんが定置網を仕掛ける漁場へと向かいます。
およそ10分で到着。
網を広げている面積は、東京ドーム(約4.7ヘクタール)ほど...
みんなで力を合わせ巨大な定置網を引き上げていきます。
すると…
たくさんのタチウオがかかっていました。
サイズ的に「野母ん魚」になるようです。野母ん魚とは市場(しじょう)では規格から外れた魚だったり、あまり見かけない珍しい魚のことなんです!
ここで激レア!野母ん魚が出現です。「イトヒキアジ」です。とても美味しい魚ですが、量がまとまらず市場に出ることが少ない魚です。
「アカエイ」も。食べるイメージがありませんが、煮付け、から揚げ、干物にするとおいしいそうです。
魚離れが進んでいる中で学生たちは、大学では学べない漁などの現場に積極的にでかけていきます。
魚についてより勉強し、魅力を発信しています。
定置網漁が終了し、漁師の平山さんについていくと車はエレナ三和店へ。
鮮度抜群!水揚げしてとれたての魚を直接店舗に届けます。
平山さんと鮮魚主任の板見さんとの直接交渉で、値段が決まります。
あっというまに値札をつけて、売り場に運ばれて行きます!
市場を通さず店舗に直接届くので、本当に鮮度抜群なんです。
漁をしておよそ2時間で店頭に並びます。
「エレナ三和店」に今年3月常設されました。
エレナの中で三和店だけのコーナーなので、ナンバーワンの鮮度だと板見さんは胸を張ります。
売り場には学生たちのこんなアイデアも。「野母ん魚」のマークを貼って、わかりやすようにしています。
お店に並んだ鮮度抜群の野母ん魚を使って、こんな料理ができました!刺し身・から揚げ・たたきなど。
調理したのは、魚が大好きな学生のみなさんです。
三枚おろしもお手の物です。
盛り付けも見事なお刺身に、
エイは、から揚げに。
井川さんは、「むしろ美味しい」と激レア魚に高評価。
学生のみなさんは「激レアな『野母ん魚』の美味しさをプロジェクトを通じて、たくさんの人に知ってもらいたい」と話していました。
長崎大学 水産学部の皆さん、これからも頑張ってくださいね!