北松・佐々町で、「ながさきピース文化祭」のイベントのひとつ、「雅楽の祭典」が開かれました。
「日本古来から伝わる雅楽の世界をお楽しみ下さい!」
厳かに奏でられるのは「越天楽(えてんらく)」。「雅楽」は、「笙(しょう)」や「篳篥(ひちりき)」などの楽器で奏でられ、仏教とともにアジア大陸から伝わった「世界最古のオーケストラ」とも呼ばれています。
佐々町に伝わる「神田雅楽(こうだががく)」は、明治35年(1902年)ごろに佐賀県の西有田町から伝わったもので、県内で唯一残る「雅楽」です。
祭典は、「雅楽」を多くの人に知ってもらうとともに、奏者の継承などを目的に佐々町が開きました。
佐賀県有田町の「法泉寺子ども雅楽」や「龍谷総合学園」、「九州大学」の邦楽部など5団体84人が参加し、「越天楽」や「君が代」など12の曲目を演奏しました。
佐々町教育委員会・富野 毅 教育長:
「ながさきピース文化祭ということで、佐々町の文化発信をどう行うかということを考えた際に、神田雅楽という長崎県唯一の雅楽団体を継承していかなければならないという思いの中で、こういう雅楽の祭典を催した」
参加者:
「佐々町で雅楽の保存会あるってこと知らなくて、子どもたちに教えてもらって、どんどん伝統を広めてもらったら良いなと思う」
佐々町では、若い世代に地元の伝統や文化を継承してほしいとしています。