櫓こぎの和船で速さを競う「競漕船大会」が平戸市生月町の舘浦漁港で開かれました。
舘浦漁港に集まったのは、市内の地区や団体、一般参加のほか、インドネシアからの漁業実習生や、アメリカ、イギリス、カナダなどからの在日外国人たち。合わせて29チーム、約200人が出場しました。
合図とともに、3隻の和船が一斉にスタート。全長約10メートルの木造和船を6人で漕ぎ、沖合100メートルのブイを回って戻る、往復200メートルのタイムレースです。
この大会は、江戸時代に捕鯨に使われていた和船を1996年に復元したことをきっかけに始まり、26回目です。長さ約5メートルの4本の櫓を動かし、舵のない船を巧みに操ります。掛け声に合わせて、加速するチームや、コースから大きく外れる場面もあり、会場は大きな盛り上がりを見せました。
地区対抗の部は「屋敷地区」。一般の部は「BW生月」。女子の部は「ライオネス」が優勝しました。
地区優勝・屋敷地区チーム:
「風が強かったので、なかなか難しいこともあったんですけどベテラン勢がしっかりと舵をとってスピードも落とさず、頑張ってくれました」
女子の部優勝「ライオネス」:
「決勝はブイを間違えないように力いっぱい漕いで、1位になることができました」
大会実行委員長・坂本浩一委員長:
「海の資源であるとか、海のごみ問題だったりとか、魚の問題であったりとか、そう言うのを考えてくれるようなイベントになっていければ良いかなと思っとります」
また、会場では、子どもたちの「魚のつかみ獲り大会」も開かれ、ハマチやタイを追いかける元気な声が響いていました。