磯焼け問題の解決に取り組んだ学びの集大成です。東彼杵町の小学校で「海の環境」を考える特別授業が開かれました。
彼杵小学校で開かれた特別授業「海藻School」。
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、豊かで美しい大村湾を守ろうと取り組む「大村湾ワンダーベイプロジェクト」として行われた全4回の授業です。
6年生の児童らは去年5月、温暖化などで生き物たちの住処となる藻場が減る「磯焼け問題」を学び、学校内で海藻「アカモク」の養殖を始めました。卵から育て、毎日のエサやりで成長させたアカモクは去年12月から大村湾に移して飼育。授業最終回の14日はアカモクの生育状況を確認し、体験を通じて学んだことを発表しました。
児童:
「寒い中でする沖出しが大変だった。学校で育てる時のエサやりが大変でした」
児童:
「海を守るためにできることはプラスチック製品を海に出さないこととごみを海に出さないことと海辺のごみを拾うことです」
講師・水中ガイド・中村拓朗さん:
「(小学生が)卵から海藻のアカモクを育てたということはおそらく日本でも他に例がないことなので、実際に成功して育ち始めて海に返すことができたというのは今後の海の環境を考える上でも大きな成果につながったと思います」
「大村湾ワンダーベイプロジェクト」は来年度以降も続けたいとしています。