2022年の知事選期間中、知事への迂回献金疑惑に関与した疑いが持たれている江真奈美県議(57)が県議会議会運営委員長の辞任届を出しました。
江県議は、2022年の知事選で大石知事の陣営の選対本部長を務めていました。知事選期間中、9つの医療法人などが江県議が代表を務める自民党支部に合わせて286万円を寄付し、江県議の後援会を経て知事の後援会に渡った「迂回献金」の疑惑が持たれています。
知事と江県議それぞれの後援会は今月2日付で資金の貸借を「寄付」に、返済金は「寄付の返金」に訂正しました。20日に開かれた自民党県議団の会議で江県議は議運長を辞任する意向を伝え、承認を得ました。
そのあと開かれた各派代表者会議では、徳永議長に議運長の辞任届を提出したと報告しました。自民党以外の会派は、23日(金)に再び各派代表者会議を開き、江県議に詳しい説明を求めることを決めました。
迂回献金疑惑について、江県議は「私自身、そのような意図をもって金銭の移動を行ったものではなく、違法と判断されるものでもないと考えております」「議会の運営に停滞を生じさせたこと、県民の皆さまに疑念を抱かせたことを踏まえ、けじめをつけるため、議会運営委員長の職を辞する決意をいたしました」とコメントしています。
江真奈美県議:
「Q.(迂回献金の意図はなかったということだが、回り回って知事にお金が流れていたことについては?)議運長の辞職については、そういう理由ではございません。いろんな説明については今後タイミングがあればさせていただきます」
県議会は今後、9月2日の議会運営委員会で9月定例会の議題にあげるかどうかを協議し、本会議で辞任が認められたあと、後任を選任する方針です。