相続税や贈与税の算定基準となる今年の路線価が公表されました。
長崎税務署によりますと1月1日時点の県内の最高路線価は長崎市の浜市アーケードで、1平方メートル当たり78万円と、2年連続で上昇、去年より1万円高くなりました。
「新型コロナの行動制限の緩和で客足がかなり回復し、西九州新幹線の開業と、クルーズ船の再開による観光客増加への期待や、中心商業地としての安定した需要などから上昇したものの、アミュプラザ長崎新館の開業によるテナントの移転や顧客の流出も見られ、上昇額は1万円にとどまった」としています。
都道府県別の最高価格の順位では、去年の19位から1つ下がり、20位となりました。
1位は東京・銀座中央通りで、1平方メートル当たり去年より152万円高い4424万円でした。(去年は4272万円・+152万円)
県内、ほかの税務署管内で最高路線価が上昇したのは、佐世保と平戸が去年の「横ばい」から上昇に転じ、諫早は2年連続で上昇。島原と厳原は、共に去年に続いて「横ばい」。壱岐は、去年の「横ばい」から下落に転じ、福江は去年より1万円下がり、1996年以降、29年連続で「下落」となっています。
路線価は国税庁のホームページで見ることができます。