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2024/05/30

【陸上】いくつもの障害乗り越え全国の頂へ!3000m障害ー鎮西学院高・牟田颯太「北部九州インターハイへの道」

今年のインターハイの活躍が期待される選手を応援する「北部九州インターハイへの道」です。いくつもの障害を乗り越え、インターハイ優勝を目指す長距離ランナーを紹介します。

顔

「鎮西学院陸上競技部3年の牟田颯太です」
今年の北部九州インターハイ、主役候補の1人。牟田颯太選手は、弟の凜太選手と共にインターハイ上位進出を狙う双子の長距離ランナーです。

300mSC

兄・颯太選手が専門とするのが3000m障害。この種目は、3000mの間に、高さ91.4cmの大きなハードルを28回、障害の奥に水がたまった水濠を7回の計35回、障害を飛び越えます。中距離走に近いスピードや障害への適応力、障害前のポジション取りなど、さまざまな要素が求められる、過酷な競技です。

颯太選手が3000m障害を始めたのは、弟への劣等感が大きかったと話します。
「正直、離された感じ。練習つけるのに、ポイント練習つけるのに、なんでレースで離されてるんだろう。めちゃくちゃ焦ってて、(監督から)『じゃ違う分野でやってみないか』と言われて、そこからがきっかけ」

IH出場

高校1年の夏に始め、秋には九州大会で、1年生で唯一の入賞。(5位、92342)順調に記録を伸ばし、去年の夏、2年生でインターハイに出場。高校で初めての全国の舞台に、胸を弾ませていました。
1年生から3年生まで一緒で(学年は)関係ない。狙えるんだったら日本トップ8取ってやろうと思って」

ハードル倒れる

思いもよらないことが起きます。「障害が倒れると思ってないんで、(足を)かけるものがなくて、(体ごと)ぐるんって回って叩きつけられて」
倒れるはずのないハードルが倒れたのです。「何が起きたか分からない、え、みたいになって。レースやめた後も何が起きたか分からなかった」

レースは中断され、再レースが行われましたが、痛みから出場できませんでした。
「せっかく北海道来たのにこれで...悔しさよりもあぜんとして。え、もう終わりみたいな。全部走ってないんだけど...」

せいや顔

3000m障害で世界陸上に出場したトップ選手も、この事故は「前代未聞」だと言います。
【プレス工業砂田晟弥選手】「ありえないと思う。(倒れるかもという)不安はない。倒れないものだと思って飛びにいくのでまさか倒れるとは...。(自分だったら)トラウマになる。もう一回あんなことになったら嫌だな」

やらんほうがよかった 

体の傷はもちろん、精神的なダメージが大きく残りました。
「もうやめる。こんなことになるために3000m障害をやってるわけじゃない。『3000m障害とかやらん方が良かった』ひたすら愚痴をこぼしてました、毎日」

チームメイトに対しても投げやりになっていました。
「みんなが慰めてくれはするけど、その言葉も自分からすると『味わってないからじゃん』『自分と同じ立場になったとき考えてくれよ』聞く気がなくて。本当にどん底に突き落とされた」

りんた紹介

そんな中、支えになったのは、一番近くで見ていた弟でした。
【弟・牟田凜太選手】「今の状況を変えるためにも颯太にもう一回『一緒に走りたい』って言って欲しくて、落ち込んでいたからどうにかしようと思って最初はゆっくりのジョグでもいいから誘って」
周りの支えで、約2カ月ぶりにジョギングを再開。去年11月の県高校駅伝では陸上人生初のメンバー外を経験し、弟は1区区間賞。それでも腐らずに、地道な体幹トレーニングに励みました。

主将主任

新チームではキャプテンにも就任し、復調の兆しとして県新人駅伝では、最長区間(8km)で区間賞を獲得しました。
「きょうの走りでしっかり返り咲いたことをみんなに見せることができたので良かった」

県高校新

そして、迎えたトラックシーズン。今年も3000m障害に挑戦することを決意。インターハイ以来、2回目の3000m障害のレースでは、障害への恐怖心を乗り越え、早速、県高校新記録を樹立。(85648)
「やっていくにつれ、フラッシュバックもするけど、(障害の)飛び方を体は覚えていて、あの時転んでしまったけど今年のインターハイはもう一回上を目指せる」
今月の県選手権でも、自身2度目の8分台をマークし、完全復活をアピール。【弟・牟田凜太選手】「颯太がインターハイで挫折してから今までの期間諦めずに取り組んだ成果」

確定サムネ

弟への劣等感で始めた3000m障害。35回の障害と、大きなハードルを乗り越え、さぁ、全国の頂へ!
「今回は予選もびびらず、自分の力で引っ張っていけるようにというのを目標にしているのでその気持ちを忘れずに、インターハイ勝ち切ってやろうかな。去年とは違う勝ち切るレースを目指してやろう」

怖くない

県高総体、3000m障害決勝は、64()午前1050分号砲です。
Q、改めて3000m障害は怖いですか?
「今はもう怖さはない。ワクワクに変わりました今はもう怖くないです」

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