棋聖戦　対馬出身佐々木七段が藤井七冠に挑む

長崎県対馬市出身の２８歳、将棋の佐々木大地七段が初めて挑むタイトル戦です。史上最年少２０歳で今月、名人位を獲得した藤井聡太七冠に挑む棋聖戦五番勝負の第一局は５日、ベトナムのダナンで指され、藤井七冠が勝利しました。佐々木七段は先手番・藤井七冠の得意戦法「角換わり」を受け、持ち前の果敢な攻め手を繰り出しましたが、持ち時間の４時間を使い切り、終盤は「１分将棋」となって１１３手、約１０時間で投了しました。佐々木大地七段（２８）：「実際に指してみると非常に嫌味が多くて急所が見えなかった。互角を保っていくのがちょっと難しくてそのあたりで多めに時間を使ってしまった」。対局後２人は将棋ファンの待つ大盤解説の会場に向かい対局を振り返りました。藤井七冠：「初めての海外対局ということで、こちらに来る前は、どんな感じなのか楽しみな気持ちと少し不安な気持ちももちろんあったんですけど普段と変わらず、普段以上に集中して対局できたと感じています」。佐々木七段：「今回初めてタイトル戦、午前９時開始の対局だったりとか、初めて経験することが多かったんですけどそれを踏まえて２局目以降で生かして挽回できるように頑張りたいと思います」。第２局は２３日（金）、兵庫の淡路島で指されます。佐々木七段は先月、羽生善治九段を破り７月の王位戦七番勝負の挑戦権も得ていて、２つのタイトル戦で藤井七冠に挑みます。