五島市で特産の「椿油」づくりが最盛期を迎えています。
1933年創業の今村製油所では、全体の3割ほどの椿油を、椿の実を蒸し上げて搾る昔ながらの「玉締め製法」で作っています。椿の実を粉砕機で粉状にして蒸気で蒸します。冷めないうちに機械に詰めて圧力をかけ、和紙でろ過すると黄金色の椿油が流れ出ます。
今村製油所・今村光次代表(73):
「品質は(例年と)あまり変わらない。ただ(今年は)椿の実の量が少ない。来年は多いと期待している」
実の収量は約15tで、1日100kg、合わせて4tから5tを搾油する予定です。作業は来年3月ごろまで続きます。