「東アジアの英雄」鄭成功まつる新分霊廟が平戸市に完成

江戸初期に平戸で生まれ、「東アジアの英雄」といわれた鄭成功（ていせいこう）（１６２４－１６６２）をまつる新しい分霊廟（ぶんれいびょう）が平戸市に完成しました。

鄭成功は１６２４年、平戸市川内町で中国人の父と日本人の母の間に生まれました。中国・清の時代にオランダに支配されていた台湾を解放した「東アジアの英雄」です。今年、生誕４００年を迎えます。

平戸市は６２年前（１９６２年）に台湾から分霊してもらい、川内町の丸山公園に廟を建てましたが、老朽化が進んだため、生誕４００周年の記念事業として町内の生家跡にある鄭成功記念館の敷地内に移転リニューアルしました。

黒田成彦平戸市長：
「これまで分霊廟が丸山という所にあって、この生家である川内浦とは数百メートルの距離がありました。集約化されたことで大変利便性が高まると思います。中国や台湾からのお客様が鄭成功の古里を訪ねてくださるきっかけになればインバウンド戦略の大きな効果に期待できると思います」

会場では祝舞や「平戸ジャンガラ」などが披露され、完成を祝いました。平戸市ではこのほか７月に生誕４００周年を記念した「鄭成功まつり」などのイベントを企画しています。