10日夜、長崎市で県警の37歳の男性警察官がタクシーにひかれ、その後、死亡しました。県警は、タクシーの運転手が「何かに乗り上げた」という趣旨の話をしていることから、警察官は何らかの原因で道路に横たわっていたとみています。
10日午後10時15分ごろ、長崎市桜町の市営桜町駐車場の下の道路で、市役所から長崎駅方向に走っていたタクシーが県警本部所属の警察官力石直也さん(37)をひきました。力石さんは、意識不明の重体で病院に搬送され、約2時間後の11日午前0時19分に死亡が確認されました。タクシーに客は乗っておらず、76歳の男性運転手にけがはありませんでした。現場は片側1車線の道路と、中央に路面電車の軌道の上下線が通る市道で、歩行者の通行は禁止されていました。
県警は、タクシーの運転手が「何かに乗り上げた」という趣旨の話をしていることから、力石さんはタクシーにひかれる前、道路に横たわっていたとみています。当時は勤務時間外で、県警は力石さんが道路に寝ていた可能性や、別の車によるひき逃げ事件の可能性などもあるとみて捜査しています。