長崎ヴェルカは、ホームにFE名古屋を迎えました。「同じ相手に連敗しない」説は、今カードも立証なるか。「アリーナかぶとがに(長崎市油木町・長崎県立総合体育館)」での試合は約1カ月ぶり。ブースターも待ちに待ったホーム戦です。
試合前、誰よりも歓声を浴びて登場したのが、ディクソンJRタリキ選手。
ディクソン選手は、去年10月から左膝のけがで出場できず、手術を経て、先月(11月)から出場機会を求めB2の熊本へ。しかし移籍から1カ月でヴェルカに戻ってきました。
【ディクソンJRタリキ選手(25)】
「帰ってきたなという感じ。ずっと応援してくれてたブースターの顔が見えた時に、うれしい気持ちと感謝の気持ちが込み上げてきました」
対するは、中地区3位のファイティングイーグルス名古屋です。
そのディクソン選手が第1クオーターから早速コートに入ります。スチールから速攻を仕掛け、得点はなりませんが、存在感を発揮します。
第2クオーターでは、馬場雄大選手が…クルッとスピンしてシュート。華麗なプレーを見せます。続いても技ありプレー。ボンズ選手が…この位置からのパスが通ります。
第3クオーターが終わって、ほぼ互角の戦い。(長崎 56-FE名古屋55)
しかし最終第4クオーター、身長208センチの相手外国人選手の高さに苦しめられます。シュートの精度を欠き、連続11失点。その差を縮めることができず、71-84で敗れました。
【長崎ヴェルカ前田健滋朗ヘッドコーチ(33)】
「きょうのパフォーマンスではこのB1で勝っていくのが難しいことを痛感させられています。全ての部分で足りなかった。」
【ディクソンJRタリキ選手(25)】
「(けがをする前)最後にプレーしたのがこの体育館で、そこからきょうで1年以上経ってる。(プレーできて)うれしかったですね。素直にうれしかったという気持ちだけ」
ブースターの間で唱えられている、「ヴェルカ、同じ相手に連敗しない説」。
今シーズン、同カードで2試合連続で負けていないヴェルカ。今カードも説、立証なるか。
先制点はヴェルカでした。松本健児リオン選手(29)が外から…。またも連続で外から…。
「ミスター・ヴェルカ」こと、松本健児リオン選手が連続スリーで喜びを爆発。その松本選手は、第2クオーターでもスチールから加速してシュート。ヴェルカらしい速いバスケットを見せます。
そして、チャン・ミンクク選手(34)は、スリー!
前日の悔しさをばねに、ヴェルカスタイルを体現し、リードして試合を折り返します。(前半終了:長崎35-FE名古屋33)
後半、第3クオーターでは、インサイドで得点を重ね、第4クオーターでは、アウトサイドからのスリーポイント。中と外を巧みに使い分けた戦術で、リードを広げます。
松本選手は、B1キャリアハイとなる19得点をマークし、最後まで全力で戦い抜いたヴェルカ。
72-67で勝利し、「同じ相手に連敗しない説」、立証です。
【松本健児リオン選手】
「負けた試合も勝つチャンスがあって負けたというのが多い。自分たちがしっかりやりきれればどの試合も勝てると思っているので、そこの部分を反省してそこをやり切って、また次の日に戦っているので連敗せずにいられるんじゃないかな」
ヴェルカは第11節を終え12勝7敗で順位は3位のまま。 【前田健滋朗ヘッドコーチ(33)】
次の12節は馬場選手の古巣現在16勝3敗で勝率(0.842)はB1トップタイ。東地区1位の「最高」「最強」の相手「アルバルク東京」と「アリーナかぶとがに」で運命の2連戦。「連敗しない説」、最大の危機にどう立ち向かうのか、ヴェルカ!
「日本のトップのチーム今B1でもトップのチームに対してしっかりとチャレンジをしたい勝ちを届けたい」