任期満了に伴う時津町長選が告示され、新人3人が立候補を届け出ました。選挙戦は16年ぶりです。
立候補したのは、届け出順に無所属の新人で前時津町議会議長の山上広信さん(62)、無所属の新人で、前時津町議会議員の山脇博さん(61)、無所属の新人で、元兵庫県議の小西彦治さん(51)の3人です。3期務めた現職の吉田義徳町長は出馬せず、新人3人の三つどもえの戦いとなりました。吉田町長は3期ともに無投票で当選したため、選挙戦は2007年10月以来16年ぶりです。
山上広信候補(62):「まだまだ時津町には素晴らしい、住み心地の良い街になると確信しております。新しい時津の風となる29日に向かって皆さんと一緒に頑張っていきましょう」
2007年に3選を目指した平瀬研元町長との一騎打ちに敗れて以来、2度目の町長選に挑む無所属の新人、山上広信さん(62)。時津町出身で、町内で不動産業を営んでいます。1999年に町議会議員に初当選し、7期目の今年5月からは町議会議長を務めていました。国民民主党県連や「連合長崎」の推薦を受けています。人口減少対策や住宅用地の供給の推進、生活道路の整備などを公約に掲げています。
山脇博候補(61):「大事なことはソフト事業であります。高齢者の方々に差し伸べることができるように子育て対策、高齢者対策に力を入れてまいりたい」
初めて町長選に挑む無所属の新人・山脇博さん(61)は時津町出身です。町内で自動車整備会社を経営しています。2003年に町議に初当選し、今年4月の町議選ではトップ当選で6期目を務めていました。公約には、時津と長与を結ぶ国道207号線の渋滞解消や、西彼杵道路の早期完成。災害時の避難場所を想定したスポーツ施設や図書館の建設、学童や保育園などの充実を掲げています。
小西彦治候補(51):「若さをアピールする。時津でもこういう可能性があるんですよというところを外で見てきた人がしっかりと広めていくといいますか、整備をしていくというふうなところによってもっともっと可能性が出てくるということを有権者の方々には感じてほしいなと思います」
中古車販売代理店などを営む、無所属の新人・小西彦治さんは兵庫県出身の51歳。伊丹市議会議員を2期、兵庫県議会議員を1期、合わせて12年間、議員を務めた経験があります。裁量権のある市や町の首長に魅力を感じたとして全国各地で市長選や町長選に立候補しています。公約には、子育て世代や若者世代への投資、地域の防災意識の向上などを掲げています。
時津町の23日現在の有権者数は2万3886人。投票は29日(日)に町内8カ所の投票所で実施され、即日開票されます。あすからは時津町役場5階で期日前投票も始まります。(午前8時30分~午後8時)