任期満了に伴い22日(日)に告示される大村市長選挙の立候補予定者3人が公開討論会に臨みました。若者向けに開かれた公開討論会は大村青年会議所の主催で市民約300人が集まりました。前回(2019)は無投票だったため、今回8年ぶりの選挙戦となる見込みの大村市長選。3期目を目指し立候補を表明している現職と新人2人が重要政策などを訴えました。意見が割れたのは、3年連続で売上額が全国トップとなったボートレース大村の収益金の使い道についてです。現職・園田裕史氏(46):「文化ホール、体育館、武道館を新たに建設する。ボート財源を充てさせていただいて整備した公共施設を皆さんにご利用いただく」前県議・北村貴寿氏(50):「第一に取り組ませていただきたいのは学校給食費の無償化。競艇事業の収益をまずはここに充てていくべきだと。教育と福祉に競艇事業の収益を使うべき」。元大村市職員・歴史研究家・稲富裕和氏(70):「バラマキよりも教育。(子どもたちは)思い切って外国に行ってみる。行政はそれを支援する」。収益金を施設や公園などのハード整備に使うのか、それとも教育の充実化に使うのか。今回の市長選の大きな争点です。質問をぶつけ合うクロストークでは、市の課題や市長の政治姿勢を巡りヒートアップ。園田裕史氏(46):「何が大村市の課題でその課題を解決していくためにはどういった解決方法があってそしてその課題をなぜ私は解決できないのか」。前県議・北村貴寿氏(50):「(実現しなかった)V・ファーレン(のクラブハウス誘致)とか長崎大学(の学部誘致)とか今の大村市に課題としてあるのは(市議会との)調整力や合意形成力が足りないのではないかなと思います」。元大村市職員・歴史研究家・稲富裕和氏:「リーダーというのは方向性や価値観を定める。そこが見えない。パフォーマンスに終わっていないか。常に一過性で、継続性がない」。一方、園田氏は、北村氏が最重要政策に掲げる「給食費の無償化」について批判しました。現職・園田裕史氏(46):「小中学校の給食費を無償化すれば1年間で4億9千万円の財源が必要。だからボート財源を(市民の要望に応じて)ハード整備に使わせていただきたい。そうしないと20年前みたいにまた赤字再建団体になるかもしれないぞと言われる大村市に戻ってしまいます」。大村市長選は22日(日)告示、29日(日)投開票です。