海上自衛隊大村航空基地所属の哨戒ヘリコプターを含む2機が伊豆諸島沖で墜落し、1人が死亡、7人が行方不明となっている事故で海上幕僚監部は23日、搭乗者全員の氏名を公表しました。死亡が確認されたのは、大村航空基地所属のヘリの副操縦士、西畑友貴(にしはた・ゆうき)2等海尉でした。
事故は20日(土)の午後10時38分ごろ、伊豆諸島「鳥島」の東約270キロの太平洋で対潜水艦戦の訓練をしていた大村航空基地の哨戒ヘリコプター(SH60K)と小松島航空基地(徳島)の哨戒ヘリコプター(SH60K)の2機が墜落したものです。
共に4人乗りで、1人が死亡、7人が行方不明となっています。海上幕僚監部はこれまで2機それぞれの機長のみ氏名を公表していましたが、23日に搭乗者全員の氏名を公表しました。
それによりますと大村航空基地所属のヘリに搭乗していたのは、機長の松田拓也(まつだ・たくや)3等海佐と副操縦士の西畑友貴(にしはた・ゆうき)2等海尉、航空士の福留崇文(ふくどめ・たかふみ)3等海曹、甲斐仁蔵(かい・むさし)海士長の4人。
小松島航空基地所属のヘリには機長の板村一輝(いたむら・かずき)3等海佐と副操縦士の山下夏輝(やました・なつき)3等海尉、航空士の廣田真(ひろた・まこと)海曹長、堂園優作(どうぞの・ゆうさく)2等海曹が搭乗していました。
このうち海上で救助され、死亡が確認されたのは、大村航空基地所属のヘリの副操縦士・西畑友貴(にしはた・ゆうき)2等海尉でした。ほか7人は行方不明のままで、現在、海上自衛隊の艦艇約10隻と航空機約5機などが捜索救難活動に当たっています。
木原防衛大臣:
「米軍から捜索救難活動への支援を頂くことになりました。現場のニーズを踏まえ、米海軍の哨戒機P-8の1機が捜索救難活動に参加することとなります」
木原防衛大臣は23日、アメリカ海軍が捜索救難活動に参加することを明らかにしました。墜落した2機のフライトレコーダー(飛行記録装置)に機体の異常を示すデータは記録されておらず、防衛省は、人為的要因による空中衝突との見方を強めています。