西海市の大島造船所は、三菱重工業から譲渡された長崎市の香焼工場の開所式を開きました。
大島造船所・平賀英一社長:
「輝かしい歴史ある香焼工場を引き継ぎ、新たなステージに発展させ、この地で『地域と共に』の精神で皆さんに愛される企業市民になるべく、全力を込めて活動してまいります」
大島造船所は2021年3月に三菱重工業と香焼工場の「新造船エリア」の譲渡契約を結び、2022年12月に建屋部分を含めた全体の引き渡しが完了していました。「修繕エリア」は引き続き三菱重工が所有しています。
広さは約95万7000平方メートル。長さ約900メートル、幅約100メートルの国内最大級の建造ドックが特徴です。
香焼工場の新設で、大島造船所は、この1年間で地元採用も含め、約100人を採用しました。去年7月に稼働し、協力会社の従業員を含め、約700人が働いています。大島造船所が国内シェア25パーセントを誇る、梱包せずに、荷物を大量に運ぶことができる「ばら積み貨物船」を年間3隻から4隻建造する予定です。
去年7月に建造を始めた第一番船「ばら積み貨物船」の完成が間近となり、23日に長崎市伊王島で開所式を開きました。
大島造船所・平賀英一社長:
「きょうを迎えたことが感慨深く、本当に皆さんに祝っていただいて、ありがたいなと思っております」
大島造船所は、香焼工場を利用し、洋上風力発電事業への参画を目指すとしています。