西海市の自然体験施設「さいかい元氣村」で、リニューアルプロジェクトが始動しています。農産加工品の詰め合わせや民泊宿泊チケットなど「お返し」のあるクラウドファンディングを実施中で、その終了日が迫っています。
「さいかい元氣村」は遊休ミカン園を活用して2009年にオープン。農園や果樹園、キャンプ場などを備え、農業や自然の中での暮らしが体験できます。
増山文明さん(68):
「田舎の良さを発信できればという思いから15年経った」
オープン当初から活動に携わる増山文明さん68歳。施設の立ち上げから管理・運営は増山さんら地元の有志がボランティアで続けています。今では、県内はもちろん、修学旅行生など県外からも子どもたちが訪れる場所になりました。
しかし、オープンから15年の月日が経ち、施設の老朽化や運営を支える人たちの高齢化が課題となっています。
増山文明さん(68):
「私たちも始めた頃が40代で、だんだん(管理が)きつくなってくる歳」
さいかい元氣村の存続に向け立ち上がったのは、取り組みに賛同した地域の若者たち。
橋本ゆうきさん(35):
「こういうところが老朽化してきていて壁が落ちてきたりはがれたりしている。もったいない、こんなに良い場所なのに運営できなくなるのは」
西海市で地域づくりに取り組む一般社団法人「山と海の郷さいかい」の代表を務める橋本ゆうきさん(35)。2018年に地域おこし協力隊として長崎市から西海市へ移住し、「さいかい元氣村」の取り組みに参加しました。
橋本ゆうきさん(35):
「ここを(地元有志で)管理されてきただけでもすごいなと感じる。自分は街づくりとかコミュニティーに興味があって移住してきたので『素晴らしい』と思った」
「都市での暮らし」しか知らない子どもたちにとって無くてはならない場所と話します。
橋本ゆうきさん(35):
「選択肢としてこういう暮らしもあると、何かあった時の生きる力が変わってくると思うので、すごく大切な活動だと思う」
クラウドファンディングの目標額は300万円。集まった資金でスタッフが常駐できる事務所の整備や、老朽化した施設の補修、今後のワークショップやイベントの充実を目指しています。
増山文明さん(68):
「一生懸命やってくれているので黙って見ているだけ」
橋本ゆうきさん(35):
「ぜひ皆さんのご協力をよろしくお願いします」
さいかい元氣村へのクラウドファンディングは1口3000円から。インターネットサイト「CAMPFIRE」で来週火曜19日まで受け付けています。支援額に応じて農産加工品の詰め合わせや、民泊宿泊チケット、ワークショップの参加チケットなどが贈られます。