長崎市出身でサッカー日本代表の森保一監督(55)が鈴木長崎市長と「リーダー論」をテーマに対談しました。
8日、新しい事業を生み出す気運を高めようと長崎市と十八親和銀行が長崎ブリックホールで開いた「NAGASAKI CHALLENGE」。
特別ゲストとして招かれた長崎市出身でサッカー日本代表の森保一監督(55)が長崎市の鈴木市長と「組織のトップが考えるリーダー論」について対談しました。
サッカー日本代表・森保一監督(55):「一つのものを動かす時に自分はその中の何なのかなと思った時に、『”潤滑油”になりたい』と思っています。そこは選手の時から変わらない」
森保監督は長崎市の「土井首サッカースポーツ少年団」、深堀中サッカー部、長崎日大高校サッカー部を経て1987年に日本サッカーリーグ(JSL)のマツダサッカークラブに入団。(現サンフレッチェ広島)
Jリーグ発足以降は、サンフレッチェ広島やベガルタ仙台などでプレーし、2004年に引退しました。国際大会では、1992年に日本代表に選ばれ、チームの「運転」を担う守備的ミッドフィールダー、ポルトガル語で「ハンドル」という意味の「ボランチ」としてワールドカップアメリカ大会アジア最終予選に出場し、「ドーハの悲劇」を経験しました。
また2018年にサッカー日本代表の監督に就任し、2022年のワールドカップカタール大会では、強豪のドイツやスペインに史上初めて勝利を収め、アジア勢初の2大会連続決勝トーナメント進出を果たしました。
森保監督がリーダーとして意識していることとは…。
森保一監督:「一人ひとりを尊重するということですね。チームとして我々は同じ夢に向かって、目標に向かって戦っていかなければならないし、進んでいかないといけないですけど、一人ひとりに個性があって、その個性を出来るだけ生かしながら、選手もスタッフも思い切って出来ればチャレンジしてもらえるようにということと、少しでもやりがいを持ってその場にいてもらう、戦いに挑んでもらうということはしていきたいなと思っています。新しいことをやる上では勇気を持ってチャレンジすることが大切かなと思います。そして、”何のためにやるのか”という志を持って新しいことに立ち向かうことがすごく大切だと思います」
対談の最後に森保監督は古里・長崎の子どもたちのため、「大人が長崎に誇りを持ち、子どもたちに街の素晴らしさを伝えてほしい」と語りました。
森保一監督:「『長崎ってよかとこやろ』って本当に心の底から思ってますし、皆さんにはその誇りを持って、また街の発展につなげていってほしいなと思います」