移住希望者と地域をつなぐ「九州移住ドラフト会議」が雲仙市で開かれました。
「九州移住ドラフト会議」は、移住に興味があり地域活性化の起爆剤となる人材が「選手」、移住者を受け入れたい九州の地域が「球団」として参加し、複数回の交流を通して地域が選手を指名・獲得するイベントで、今回で8回目です。
九州地域間連携推進機構九州移住ドラフト会議事務局・板松汐音事務局長:
「ちょっとくだけた雰囲気で交流した方がその人となりがわかって、より純粋な気持ちで交流できたりするので、こういった機会を使って地域とつながるきっかけをつくってもらえたらなと開催している」
去年11月の指名会議で、地域12球団と選手40人がマッチング。その後、3カ月間で取り組んだ交流の成果を発表する「クライマックスシリーズ」が昨年度王者、「雲仙スーパーエタリーズ」の本拠地である雲仙市で初開催されました。
それぞれの球団は、6分間の持ち時間で、地域活性化への取り組みをユニークなプレゼンで発表し、審査員と会場の参加者が評価しました。
今回県内から唯一出場したのは前回準優勝の「ながさき坂道クライマーズ」。飲み会が大好きな彼らは、指名した4人の選手とともに、長崎市民130人以上に「長崎市民が愛してやまないグルメ」をアンケート調査。地元の人だからこそ知る隠れた名店を紙やウェブ上に掲載した観光客向けの媒体「〆media(シメディア)」の制作を寸劇で発表しました。
ながさき坂道クライマーズ・品川正之介監督(32):
「この移住ドラフトを通じて、長崎ってこんなに楽しいことや様々な魅力があるんだよ、それを全力で楽しんでる人がいるんだよということを皆さんに伝えて少しでも市外県外から長崎に訪れる方、遊びに来てくれる方、移住してくれる方が増えたらいいなと。(優勝の)自信はすごくあります!いまできることは全部やったので」
12球団の発表を終え、審査の結果、優勝は…。
「長崎県長崎市ながさき坂道クライマーズです!おめでとうございます!」
見事、坂道クライマーズがリベンジを果たし、2年連続県内の球団が頂点に輝きました。
ながさき坂道クライマーズ選手(鹿児島在住)グラフィックデザイナー・江副佑輔さん(37):
「僕は(長崎に)まだ数回しか来たことがなかったが、こんなに長崎市にディープなところがある、愛されるところがあるとこの機会で知れてもっともっと長崎市と関わっていきたいなと思った」
優勝の副賞として、来年の九州移住ドラフト会議クライマックスシリーズは長崎市で開催されます。