県教委は、生徒の人権を侵害する発言をした52歳の男性教諭を20日付で1カ月間、減給10分の1の懲戒処分にしたと発表しました。
佐世保市立中学校の男性教諭(52)は去年8月と9月、顧問を務める部活動の生徒2人を指導する中で、「ひき殺されてこい」「首絞めて殺すぞ」と不適切な発言をしました。
保護者が去年9月、学校に報告して発覚。その後、学校が全校生徒を対象に行った聞き取り調査で、教諭は、2022年11月ごろから、担当する授業の中で、生徒7人に対し、容姿や行動を動物に例える不適切な発言を複数回していたことも発覚しました。うち1人は、教諭の発言が一因となり、転校しました。
教諭は「冗談好きが過ぎて馴れ合い的になり、生徒の苦笑いを理解できなかった」「二度としません」と述べているということです。
教諭は問題発覚後、部活の顧問は辞めましたが、授業の担当は続けています。
県教委は「教職員としての使命感、倫理観を常に自覚することを強く促すとともに、服務規律のなお一層の徹底を図ることで、県民の皆さまの信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。