ＪＲ九州・古宮社長「佐賀駅経由が経済効果高い」定例会見で西九州新幹線の新ルート案に言及

ＪＲ九州の古宮洋二社長は西九州新幹線の新たなルート案について検討する考えが佐賀や福岡県内で浮上していることについて「一歩前進」と評価する一方、改めて佐賀駅を通るルートの有用性を強調しました。

ＪＲ九州・古宮洋二社長：
「次のステップが動いていくことは私は一歩進んでいると思ってます。着工に向けては、我々絡むことは当然ありますので、話す場ができたときにはどんどん我々も入って、ＪＲ九州としての意見を述べていきたいと思っています」

整備方式が決まっていない西九州新幹線の新鳥栖―武雄温泉間については、今年に入り佐賀と長崎の副知事同士が協議するなど新たな動きが出ています。また、久留米市の経済団体の中からは久留米駅を通るルートに賛同する意見が上がっています。ＪＲ九州の定例会見で古宮社長はこれら考えについての感想を求められ、改めて「佐賀駅を通るルートが経済効果が高い」と強調しました。

古宮社長：
「久留米まで回るのと新鳥栖で分岐するのを考えますと、当然、新鳥栖で分岐するほうが一つの目的である佐賀、長崎には早く着きます。久留米を回るというのは時間がかかるということ、時間がかかってかつ遠回りするとなりますと運賃料金高くなります。佐賀・長崎にとって本当にいいことなのかということを総合的に考えるべきではないかなというふうに考えております。全体的なプラスマイナスを考えた中で、新幹線というのはどのルートを通るのがいいのかということで、佐賀駅を通るところは一番佐賀県民佐賀市民にとって利用しやすい、経済効果も出ると思っています」