五島市出身でスタジオジブリ作品の美術監督を務めた山本二三さん(69)がラベルをデザインしたクラフトジンが発売されました。
クラフトジン「GOTOGIN 空よ雲よ」シリーズの1作目、「半泊の海から」。2022年12月に開業したジン専門の酒造メーカー「五島つばき蒸溜所」がある半泊地区の風景が描かれ、ジンには半泊地区の夏ミカンを使った原酒をブレンドしています。
市役所で開かれた発表報告会には、五島つばき蒸溜所の門田クニヒコ社長らと、オンラインで山本さんも出席しました。このシリーズは、山本さんが五島の朝焼けや星空などを描いた風景画をラベルにし、それをもとにブレンダーがお酒のイメージを膨らませ開発。2021年、五島市の山本二三美術館を訪れた門田社長が山本さんの絵に感銘を受け、ラベルの作画を依頼し実現しました。
山本さんは「素晴らしい芳醇な味わいがして、うれしく思っている。五島に産業ができたこと自体もうれしい」と完成したジンの味について語りました。
ブレンダーの鬼頭英明さんは「飲んだ人が絵を思い浮かべていただけるような味わいを心がけて作った」と話しました。
年内に全6種類をリリースする予定で、公式オンラインショップのほか、県内のバーで販売します。
ラベル用の絵画は五島市武家屋敷の山本二三美術館で4月9日まで展示しています。