自民党・安倍派の政治資金パーティー裏金問題で、長崎3区選出の谷川弥一衆院議員(82)に4000万円を超えるキックバックがあったとされる一部報道を受け、谷川議員は10日夕方、長崎市で報道陣の囲み取材に応じた。
谷川議員は地元報道機関の囲み取材の冒頭、用意してきた書面を読み上げた。谷川議員:「清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査確認して、適切に対応してまいりたい」。
谷川議員はその後「キックバックがあったかどうか」など記者からの質問に終始「今コメントしただけです。僕が今言えることは。だから今言った通りと言ってるじゃない。なんで同じことを何回も言うの?」など繰り返した。
NCC長崎文化放送の記者から「会派の中でそういったことがあったかどうか」を問われた際は「まあいいから。その通りって。何を言ってもその通りと。頭悪いね。言ってるじゃないの。質問してもこれ以上はきょう言いませんと言ってるじゃない。分からない?」と、記者に対し「頭が悪い」など憮然とした表情で答えた。
このほか「きょうはこの時点でこの通りだって。ここに来てるんだから。それは評価してほしいな。逃げまくっているわけでは何でもない。言いたいことはいっぱいあるけどね。立場が色々あるんだ」など応じた。
東京地検特捜部が資金の流れなどを調べているとみられる。またこの問題を受け、谷川議員が会長を務める自民党県連は17日(日)に予定していた政治資金パーティーの延期を決めた。