長崎市議会12月定例会の一般質問が始まり、長崎原爆資料館の展示の更新をめぐる議論が交わされました。
長崎市は11月30日、再来年の被爆80周年に予定する長崎原爆資料館の展示の更新に向けた基本計画の素案を、学識経験者でつくる審議会に示しました。素案では、「多角的な視点から考えられるよう客観的な事実に基づいた展示などとする」としています。
自民創生の竹田雄亮議員は「歴史認識など様々な考え方や意見はあるが、偏らないよう必要な議論が尽くされるべきではないか」と質しました。
原爆被爆対策部の前田部長は「今月11日から素案のパブリック・コメント(意見公募)を実施する」とした上で「若い世代を含め、幅広く市民の声を聞く取り組みができないか、さらに検討を進めていきたい」と答えました。
市は来年2月ごろまでに最終基本計画を作成することにしています。