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2024/04/26

「伯父がハンマーでガラス割っていた」新上五島2棟全焼1遺体 通報した三男が新証言

25日未明、新上五島町で住宅2棟が全焼し、1人の遺体が見つかった火災で、通報した被災住宅の三男がインタビューに応じ、出火の直前、現在行方不明となっている伯父が自宅の窓をハンマーで割るところなどを目撃したと証言しました。

警察は「放火の可能性が高い」としています。

火災は25日午前3時45分ごろ、無職の竹山博さん79歳と40代の三男が暮らす木造2階建て住宅と、81歳無職の竹山茂雄さんと52歳の会社員・竹山秀行さんと50代の妻がそれぞれ暮らす2世帯集合住宅が全焼し、集合住宅の焼け跡から身元不明の1人の遺体が見つかったものです。焼けた2棟の住人全員が親戚関係で、集合住宅に1人で住んでいた竹山茂雄さん(81)と連絡が取れていません。

26日午前10時すぎ、NCCのインタビューに応じた竹山博さん(79)の三男は、出火当時の様子を目撃し、「火事です。放火です」と110番通報しました。

通報者・竹山博さんの三男:
「自分が気付いたのが、夜の叫び声と、爆発音でパンパンパンという音とあと外がオレンジの揺らめきで明るかったんですよ。それで飛び起きて寝室を出て親父が心配で駆け込んだんですけどその時に外からハンマーを持って窓ガラスを叩き割るところを目撃しました。顔は見てないんですけどうちの兄の嫁が顔を見ていてそれでそのあと自分の家に戻って行ったと。(どなたですか?)どなた…。(ガラスを)割ってたのは隣の伯父さん(行方不明の竹山茂雄さん81歳)ですね。それで自分はその場を離れて自分の親の所に行こうとしたらその間に床一面炎が広がっていたので何かガソリンのような火が広がるものを投げ入れられたんじゃないかと思っています」

通報した三男は、連絡が取れない竹山茂雄さん(81)と、自分の父で、茂雄さんの弟・博さん(79)との間に土地と金を巡るトラブルがあったと話します。

通報した三男:
「ひと月ほど前にそれも夜中3時ごろ、大声を出しながら割られた場所を窓が割れる勢いで叩いて意味の分からないことを言い出していたんです。その内容が『誰のおかげで生活できとるとや』と」

三男の話によると先月ごろから茂雄さん(81)が、弟・博さん(79)に対し、それぞれ両親から引き継いだ土地について、その広さと固定資産税を巡り、因縁をつけていたということです。火災前日の24日も土地の面積を巡り、まくし立てられたと話します。

通報した三男:
「外当たりは全然良い人なんですけどここひと月くらいの間で普段仲良くしていた近所の人たちとも挨拶しても無視するようになった。こちらとしてもできれば距離を置きたい普段から関わり合いになりたくない。顔を合わせたら挨拶ぐらいの関係でした。もうこちらとしては茂雄さん(の犯行)と断定しているので。何だろう、ちょっと言葉にならないです」

警察は「放火の可能性が高い」としていて、付近の防犯カメラの映像を確認しています。

26日は午前10時から消防と合同で実況見分を行い、出火原因などを調べるとともに、遺体の身元の確認を急いでいます。

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