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2024/03/27

普賢岳災害を研究「後世に残すことが使命」太田一也さん(89)新著刊行

長年にわたり雲仙・普賢岳の噴火災害などを研究してきた九州大学の太田一也名誉教授(89)が「集大成」とうたう著書を自費出版しました。

雲仙・普賢岳の噴火当時、九州大学島原地震火山観測所長だった太田一也名誉教授(89)。火山活動の観測や監視の最前線で、避難や防災、行政への助言で中心的役割を果たし、日々、山の動きを追い続けてきました。
自費出版したのは1984年に県の依頼を受けて執筆した著書「雲仙火山ー地形・地質と火山現象ー」の増補改訂版です。約40年間にわたる研究結果を基に1990年11月から1996年6月までの「平成の噴火」活動に関する知見のほか、1922年(大正11年)に起きた「島原地震」の古写真5枚を新たに盛り込みました。

九州大学・太田一也名誉教授(89):
「これでやっと俺の務めが終わった。もうこれ以上のことがないから」

改訂版を執筆した経緯については。

九州大学・太田一也名誉教授(89):
「(1984年に)出版したのは非常に小さなものだった。書き足らないなと、執筆期間も半年以内だった。そこで全てが落ち着いた。最近になって、とにかく『平成噴火の前に集めていた資料を本にして後世に残そう。これは私の使命だ』と思ってそれをコツコツと5~6年かかった」

新著には「過去の実態を知り、災害から身を守るために役立ててほしい」という思いも込められています。

九州大学・太田一也名誉教授(89):
「うまい具合に逃げることができる。財産は守れなくても生命が守れるかもしれない」

新著は県立図書館郷土資料センターや島原半島内の公立図書館に寄贈されます。4月1日からは「Amazon(アマゾン)」でのネット販売や県内の主な書店での販売を始めます。(税込み3850円)

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