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2024/03/25

歴史小説「極楽征夷大将軍」で直木賞受賞 作家・垣根涼介さんに諫早市民栄誉賞

去年、直木賞を受賞した諫早市出身の作家垣根涼介さん(57)に市民栄誉賞が贈られました。

緊張した面持ちで現れたのは去年7月、自身の長編歴史小説5作目となる「極楽征夷大将軍」で第169回直木賞を受賞した諫早市白浜町出身の作家・垣根涼介さん57歳。県内出身者の直木賞受賞は6年ぶり4人目です。

授与式では公募で集まった約200人の市民らが見守る中、大久保市長から表彰状が贈られました。

垣根涼介さん:
「こうやって地元から市民栄誉賞なるものを頂けることが出来まして、とても感慨深いです。皆さんに私の本を買っていただき、読んでいただき、なおかつその印税が私の懐に入って、それなりに暮らしを立てられてきたからと思っております。どうもありがとうございました」

垣根さんは諫早市立長田中学校、県立諫早高校を卒業後、筑波大学に進学。一般企業への就職を経て、28歳の頃、作家の道を歩み始めました。今回の直木賞受賞作「極楽征夷大将軍」は、やる気も使命感もない足利尊氏がなぜ天下を取ることができたのか、激動の半生を描いたものです。大久保市長とのトークセッションでは、小説の執筆秘話を明かしました。

垣根涼介さん:
(Q.なぜ足利尊氏が主人公に?)
「(足利尊氏のことを調べてみると)予想外に、この言葉は失礼かもしれないけど、人として『ろくでなし』でそれが僕的にはツボだったんですよね」

式の後にはサイン会も開かれ、約50人のファンと交流し、直筆のメッセージ入りのサインを配りました。

サインをもらった市民:
「やっぱり感動しますね。これは保存用です。前に1冊買っているので、読む用はそちらで」

長崎を離れて40年以上経つ垣根さん。記者会見では、地元への感謝の言葉を述べました。

垣根涼介さん:
「(直木賞の)担当者がいる前で言うのもあれですが、より感慨深かったのはこちらの市民栄誉賞ですね。こうやって40年経っても忘れずに地元から栄誉賞頂けることは非常に感慨深く、かつ、ありがたいなと本当に思っています。どうもありがとうございます」

副賞の賞金は、市の文化振興に生かしてほしいと辞退しました。諫早市民栄誉賞は元体操日本代表の内村航平さん(35)、俳優の役所広司さん(68)に続き3人目です。

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