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2024/03/04

「こういう“田舎”だから…もう二度と来ない」対馬市長選で落選の候補が捨て台詞

任期満了に伴う対馬市長選は3日に投開票され、現職の比田勝尚喜氏(69)が新人との一騎打ちを制し、大差で3選を果たしました。

4年前の前回と同じ顔触れの一騎打ちとなった対馬市長選挙。自民党と公明党のほか、漁協や建設業協会が推薦した現職の比田勝尚喜氏(69)が1万3306票を獲得し、大阪在住の飲食店経営、荒巻靖彦氏(59)の1725票に1万票以上の大差で3選を果たしました。

比田勝尚喜氏:
「核のごみの文献調査は『受け入れない』といった判断について、行く先々の市民の皆様からありがたい感謝の言葉をいただきました」

原発から出る「高レベル放射性廃棄物」いわゆる”核のごみ”の最終処分場選定に向けた「文献調査」の受け入れの是非が争点で、比田勝氏は「誘致反対」を訴えていました。

比田勝尚喜氏:
「今回の大差での勝利で核ごみ問題については、私は分断を終わらせたい」

一方、核ごみ処分場の誘致を訴えた4年前(2020年)の得票(1908票)を下回った荒巻氏は…。

荒巻靖彦氏:
「残念も悔しいも何も腹立たしい。はっきり言って、こういう田舎だから起きることやろうなって。もう二度と来ません」

荒巻氏を支援した誘致賛成派の市議は…。

入江有紀市議:
「住民の方たちがまだ文献調査の内容とかを分かってなかったと思うんですよ。核ごみ、核ごみと恐ろしがってこんな結果になったと思うんですけど、もう対馬に持ってくることは無理だと思います。もう落ちぶれていくだけです。対馬は」

投票率は64.50%で前回を1.27ポイント上回りました。

誘致に反対する漁協関係者や、市民団体からは安堵の声が聞かれました。

美津島町漁協・宮﨑義則組合長:
「大変うれしいです。この上ない喜びです。市長には今後ともですね、ただただ市民のためにご尽力いただきたいと思います」

核のごみと対馬を考える会・上原正行代表:

「今後、核のごみについては、対馬には絶対に入ってこないというようなことになっていくと思うから、最終的には条例までできるような運動をしていきたい」

もともと「文献調査」賛成派で、今回、比田勝氏支援に回った建設業協会対馬支部は、調査受け入れの是非を問う住民投票の準備を進めていて、議論はまだ続きそうです。

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