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2023/12/05

【長崎】”核のごみ”視察旅行で市議13人が「政治倫理条例違反」文献調査を担う法人が交通費など負担…対馬市政治倫理審査会「寄付に当たる」

対馬市政治倫理審査会は、いわゆる「核のごみ」の最終処分場をめぐり、選定事業を担う国の認可法人が旅費などを負担した視察旅行に参加した対馬市議13人について、市の政治倫理条例違反に当たると判断しました。

対馬市議会は9月、原発から出る高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定の第一段階「文献調査」の促進を求める請願を賛成多数で可決しましたが、決定権を持つ比田勝市長が反対しました。

視察旅行はその文献調査を担う国の認可法人原子力発電環境整備機構=NUMOが主催し、調査に賛成した市議10人を含む13人が参加しました。

市の政治倫理審査会がまとめた報告書によりますと、市議13人は、最終処分関連施設がある青森県六ケ所村や北海道幌延町を巡り、交通費や宿泊費はNUMOが負担していました。審査会は、「NUMOの利益を図る恐れがある」とした上で、「政治的・道義的批判を受ける恐れのある寄付に当たる」と結論付けました。

視察旅行に参加し、文献調査に賛成した小宮教義市議はきょう、NCCの取材に対し、「一般の人と一緒に参加し、政治活動とは思ってはいないが、真摯に受け止めたい」と話しました。

視察旅行に参加した市議13人は、5日開会した11月議会の会期中に謝罪の意思を表明する予定です。

またNUMOの担当者は、視察旅行は「最終処分事業の理解促進のためで、利益供与に当たらず、法的に問題ないと考えている」とコメントしています。

一方、「視察旅行は金品や寄付に当たる」として審査会の調査を求めていた市民団体の上原正行代表は、視察旅行に参加した賛成派の市議10人が「返金や議会での謝罪などをしない場合は収賄容疑での刑事告訴も辞さない」としています。

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