フレンチの巨匠・坂井宏行シェフ(84)が、長崎が誇るブランド牛「長崎和牛」の魅力や調理法を次世代のシェフに伝授しました。
長崎和牛の認知度向上に取り組む長崎和牛銘柄推進協議会が、長崎市で開いた調理講習イベント。国内外で活躍するトップシェフが、長崎和牛を使った自慢の一皿を振る舞い、素材の魅力を伝えました。
坂井宏行シェフ(84):
「(長崎和牛は)ユッケでも食べられるし、例えばグリエ(網焼き)にしてもおいしいし、ステーキにしてもおいしいと思うし、我々フランス料理を携わっている者にとっては本当に使いやすい。非常に柔らかい火を入れてもすごく甘みがあって、おいしいと思うんですよ。そういう意味では、これからどんどんアピールしていけば、長崎和牛が世界に出ていくことは確実だと思いますね」
“料理の鉄人”が教える焼き方のポイントは?
坂井宏行シェフ(84):
「そんなに強い火で焼くよりは、脂が溶けないくらいの温度で焼いて、(脂の)融点が低いので、非常においしいと思うんですよ。そういう意味であまりステーキで焼き過ぎない方が僕はおいしいと思う。ソースはやっぱりわさびソースが一番いいと思います」
坂井シェフの隣で調理するこちらの男性。長崎市のアルコア中通り商店街にある「イタリアンカフェCoco」のオーナーシェフ・三上航平さん(32)です。
三上航平シェフ(32):
「緊張したし、光栄な機会なので、うれしい限りですよね。料理人としてこんな機会に携わることが出来るのはめちゃくちゃうれしいですね」
坂井シェフに見守られながら、自身が考案した長崎和牛を使った一皿を仕上げました。
三上航平シェフ(32):
「今回、メインを作るんですけど、長崎の和華蘭文化、中華、和食、洋食の全てを一皿にミックスさせたいなと思って、豆チという中国の豆の発酵食品があるんですけど、それを混ぜて焼きナスをマリネして、中華要素を持っている付け合わせを敷いて、洋と和のテイストのソースとお肉という一皿にしようかなと」
そして出来上がったのがこちらの一皿。そのお味は?
シェ・デジマ 坂本洋一シェフ:
「長崎和牛の良さを引き立てるようなソースが使われていて、よく工夫されていて大変勉強になるおいしい料理でした」
三上航平シェフ(32):
「これだけ大きい舞台で料理することはなかなかないので、次のステップにつながるような一日になればいいかなと思います」
三上シェフら若手が料理の腕を磨く一方で、県内をはじめ全国的に料理人不足が課題に―。坂井シェフは、“料理の鉄人”ならではの言葉で、若手シェフにエールを送りました。
坂井宏行シェフ(84):
「料理人って半端ない仕事だから、体力的にも必要だし、その中で若い料理人が減っているのは事実なんですよ。でもやっぱり、同じ道を目指す者として、大事に大事に、常に毎日同じことをやっていけば、必ずいつかはトップに立つと思うので、同じやるならトップに立つことが大事なんですけど、僕もそういう意味ではいつかトップに立ってやる気持ちでいましたから、そういう中ではどんな仕事もつらいと感じたことはないですね」
認知度が高まってきている長崎和牛。長崎和牛銘柄推進協議会は、今後もブランド価値の向上とさらなる販路拡大につなげていきたいとしています。