「除染土」県外初の再生利用へ　福島から官邸に出発

　環境省は福島第一原発の事故に伴う除染で出た土の運び出しを19日午前に始めました。総理官邸の敷地内で土の再生利用が行われます。

　午前4時ごろ、福島県大熊町の中間貯蔵施設から約2立方メートルの「除染土」を積んだトラックが出発しました。

　「除染土」が県外で再生利用されるのは初めてで、午前中にも総理官邸に運び込まれる予定です。

　前庭の一角で利用され、その上に通常の土をかぶせ、表面に芝生を張ることが想定されています。

　保管されている「除染土」は2045年3月までに県外で最終処分することが法律で決められていて、政府は再生利用を進める方針を示しています。