トランプ氏米有力紙を提訴へ　少女性的虐待疑惑の元被告に宛てた手紙報道で

　トランプ大統領は少女らへの性的虐待の罪で起訴された後に自殺した富豪宛てに書かれたとするトランプ大統領の手紙の内容を報じたアメリカの有力紙を提訴するとSNSに投稿しました。

　「ウォール・ストリート・ジャーナル」は17日、トランプ大統領が2003年に大富豪のエプスタイン氏宛てに書いたとする手紙が存在すると報じました。

　手紙はエプスタイン氏の50歳の誕生日を祝うもので、女性の裸の絵とともに「誕生日おめでとう。そして毎日がまた別の素晴らしい秘密の一日となりますように」などと書かれているということです。

　この手紙が納められたアルバムは、エプスタイン氏に性的虐待の疑惑が浮上する3年前に作成されたものだとされています。

　この報道に対し、トランプ大統領はSNSで「私は絵を描かない」とし、手紙は偽物だと反論したうえで、同紙を提訴すると投稿しました。

　また、裁判所の承認を条件にエプスタイン氏の刑事裁判の大陪審での証言をすべて提出するよう司法長官に要請したとも明らかにしています。

　トランプ大統領の支持層の「MAGA」派は、エプスタイン氏が少女買春をあっせんした「顧客リスト」が存在し、口封じのために殺害されたとする「陰謀論」を唱えてきました。

　ところが今月上旬、司法省が否定したことから、激怒したMAGA派の一部と政権との対立が泥沼化しています。