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【長崎】春の褒章 長崎県内から8人と1団体が受章

2021年04月28日

春の褒章の受章者が発表されました。長崎県内からは8人と1団体が受章します。その道に励み模範となる人に贈られる黄綬褒章や、公衆の利益に尽くした人に贈られる藍綬褒章など、59歳から87歳の男女8人と1団体が選ばれました。今回最年少の受章者で、雲仙市のキク農家、吉田良一さん(59)は農業に励んだとして黄綬褒章を受けます。作付面積、出荷本数、産出額全てで全国5位の長崎県産キク。年間150万本のキクを出荷する吉田さんは、県内有数の大規模生産者として地域をけん引しています。21歳で両親の跡を継ぎ就農。農業大学校で学んだキクの栽培に面白さを感じ、地元島原市でキク栽培を始めました。運命が大きく変わったのは30年前の6月3日。雲仙普賢岳の大火砕流が起きました。水無川のすぐそばに住んでいた吉田さん一家は、襲い来る火砕流から自家用車で命からがら逃げ延びましたが、その5日後(6月8日)、立ち入りが制限された区域にあった自宅やハウスは全て火砕流に飲み込まれました。被災した翌年、雲仙市吾妻町に農地を借り受け、普賢岳災害で被災した農家として最初に営農を再開しました。長崎県内で先駆けて気温の変化に強いハウスや、品質を高める炭酸ガスの発生装置、複数のハウスの気温などの状況を遠隔で管理するシステムなどを導入し、高品質のキクを安定的に出荷しています。通常、花はつぼみの状態で出荷しますが、新型コロナで新たな外国人労働者が入国できないため、人手不足で収穫できず、このまま廃棄されます。花き業界は、式典などのイベントや歓送迎会の中止、特にキクは消費が多い葬儀が縮小傾向のため、大きな打撃を受けています。吉田さんは「花は心のたべもの、心のビタミン。和みを与えたりやわらぎを与えたり心に栄養を与える事で次の活力になりますので、皆さんにもぜひ長崎県の花をどんどん飾っていただいて消費をしていただきたい」と話しました。例年長崎県庁で行われる伝達表彰式はコロナの影響で実施の可否を検討中だということです。