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東山手グループホーム火災から5年

2018年02月08日

高齢者5人が死亡した長崎市のグループホーム火災から5年です。当時、消火にあたった元職員が初めてカメラの前で思いを語りました。8日午前、現場に花を手向け悔しさをにじませた遺族。その横には当時、消火にあたった元職員の姿も。火災後、パニック障害などに苦しみ今まで向き合うことができなかったと言います。「亡くなった人に申し訳ないと思ってやっとこっちの方に足を向けました。助けてあげられなくてすみませんでしたと言いました」と今日の人を迎えた感想を話しました。5年前、長崎市東山手町のグループホーム「ベルハウス東山手」では加湿器から火が出て入所者5人が死亡し、5人が重軽傷を負いました。スプリンクラーを設置せず延焼を防止しなかった運営会社の元代表には今月1日、業務上過失致死傷の罪で有罪判決が言い渡されました。凄惨な火災から5年。グループホームの事業者は今も防火対策を模索しています。消防庁は2015年、自力歩行が困難な人が入所する福祉施設に対しスプリンクラーを設置するよう義務付けました。県内では設置義務のあるすべての施設で完了しています。長崎市のグループホーム「坂の上の紫陽花」ではスプリンクラーの設置に加え壁紙やカーテン、床を防炎素材のものに変更しました。しかし、夜間の常駐職員は1人で火災や災害時は隣接するグループホームの夜勤職員が応援に来る態勢をとっています。人材が確保できないのです。グループホームの介護報酬は1~2割を利用者が負担し残りを自治体が介護保険で支払っています。厚生労働省によりますと介護の基本報酬は3年前の改定で要介護3の場合、約6%下がりました。今年度の改定でも据え置く見通しです。江口代表は現状の介護報酬では職員の給与を上げられないと話します。ハード面を整備してもいまだ様々な問題が残る介護の現場。火災が残した課題は5年たった今も解決できないまま横たわっています。