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NCCアナウンサー  溝田 浩司ブログ:2012年2月

ひまわり

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 いまから22年前、茂里町の踏み切りそばに「ひまわり」というレストランがありました。NCCが開局する前から営業していたのだと思いますが、その当時はもちろんブリックホールもないし、(その当時は駐車場でした)ココウオークもなく、コンビニに行くには国道を渡らなければいけないし、中華料理店にいくには浦上川を渡らなければならなかったので、歩いてすぐの「ひまわり」には昼はもちろん夜もよく足を運んだ記憶があります。
 レストランというだけあって、クルマエビの姿フライ定食みたいなものがあって、ちょっと値段は高めでしたが、味は確かで、残業のときはよく無理をいって特注のお弁当を配達してもらったりしたものです。そのひまわりはたしか90年代に閉店し、そのあとに飲食店や自然食の店などが入りました。しかし、どれもあまり長くは続かずいつからか空き店舗になっていました。

 先日、そのビルがすっかり取り壊され更地になりました。建物はなくなっても、目を閉じればお客さんでにぎわっていた店内の様子がきのうのことのように浮かんできます。そうそう、スパゲッティを食べた後、お皿にたまったオレンジ色の油の海も・・・。

アナウンス研修

きょうから後輩がテレビ朝日での
アナウンス研修に入りました。
研修はアナウンサーとしての心構えや
発声、発音の基礎などをみっちりと学びます。
私もいまから22年前のことを思い出します。
厳しい先生がいて、アナウンサーであるまえに
社会人として正しくあれ、と教えられました。
まわりは東京の大学に在学している新人も多く
九州なまりの抜けない私は、当然出来の悪い生徒で
研修の期間は劣等感でいっぱいでした。
くやしさばかりが残り、帰りの飛行機で
苦い涙を流した記憶がよみがえります。
さて、後輩たちは今年の研修で何を学び、
気づき、悩むのでしょうか。
これからの成長がたのしみです。

シッポ13

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 そのY兄ちゃんは子供のころから動物が大好きだったそうだ。小学生のころ、子猫か子犬を飼いたくてしかたがなかったそうなのだが、その父親が実は大の動物嫌いだったらしく、家でペットを飼うなんてとても言い出せない雰囲気だったらしい。考えてみれば、S家ではそのころから酪農をしていたはずで、乳牛を何十頭も飼育しておきながら動物嫌いとはいかがなものかとも思うのだが、生活のための家畜とペットとはやっぱり別の世界の話なのだろう。
そんなY兄ちゃんが、ある日母親にこうぶつけたそうだ。
「お父さん早く死んでくれないかなぁ」。
「なんてこというのっ!?」。
「だって、お父さんがいなくなれば動物を飼えるんでしょう?」。
 それを伝え聞いた父親はすぐさま、近所で生まれた真っ黒な子犬をなかば奪い去るように連れて帰ってきたそうだ。それが、クマだった。おじさんの真顔とY兄ちゃんの喜びようを想像するだけでしばらく笑えそうな話で、実際いまでも笑いがこみあげてくる。
 私は、盆と正月に帰るたびにクマと遊んだ。さわるととても犬臭くて、お世辞にもきれいな犬ではなかったけれど、おじさんが運転する軽トラのあとを全速力でついてくる勇姿がいまでも目に浮かぶ。大人になり、田舎に帰る機会も少なくなったころにクマは死んだ。おばさんからの電話でそれを知った。いま、クマのにおいとY兄ちゃんの笑顔を思い出す。Y兄ちゃんはクマの墓を作ったのだろうか。

上から下から

 
それは、月曜日の朝のことだった。
突然、お腹に痛みが走ったかと思うと、
朝食を半分も食べないうちにトイレに駆け込んだ。
「ひょっとしてこれは・・・」。
その時はまさか、と思ったのだが、
まもなく始まった上からの排出でそれは確信に変わった。
便座に顔を突っ込みながら携帯を手にした。
「すみません、嘔吐下痢に感染したようです...」。
口に入れたものがそのままスルーしてしまうような状態が
ほぼ一日続くことになった。
上からと下からの排出が一段落した午後、
ようやく病院にかけこんだ。
点滴が終わるころ、窓の外には夕暮れが迫っていた。
翌日、薬が効き熱も下がったので
ようやくおかゆが食べられるようになった。
健康とは、本当にありがたいものだ。
しみじみとそう思った。

シッポ12

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 母の実家は九州北部の山間部にあって、自然豊かなところだった。つまりは、いまふうに言ってしまえば「ハンパない田舎」ということだ。別に都会育ちというわけではないのだが、当時その家では、米を作っていたり、酪農もしていたので、牛の糞が道に落ちていたりしたものだから、子供のころはその糞を踏まないようにして歩いていた記憶が残っている。年末の帰省には必ず雪が降っていて、チェーンがなければとても行き着けないような山の中だった。
 その田舎が嫌いだったわけではなく、むしろ楽しみにしていたことを覚えている。正月にはお年玉がもらえるということもあったのだけれど、一番の楽しみは「クマ」に会えることだった。クマ、といってもさすがに熊であるわけもなく、ただ熊のように真っ黒な犬なのでクマという名前がついたようだ。到着すると真っ先にクマが迎えに来てくれた。
 そんな犬がいるところに子猫がいたこと自体が、今考えると不思議なことだった。なぜシッポがその家にいたのか。それはやはり、私の従兄Y兄ちゃんが連れてきたのだった。そのY兄ちゃんの話を少ししてみたいと思う。次回に。

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溝田 浩司

1990年4月入社
福岡県出身
福岡大学卒
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