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NCCアナウンサー 溝田 浩司ブログ:2006年5月
バス停
"気分次第でバス通勤をしている。
いつもより早い時間にバスの乗ったその日、時間ぎり ぎりに家を出た。少しくらい遅れてくるだろうと高を くくっていたのだが、バスは時間通り、というか少し 早めにやってきた。
バス停は小さな坂を登る少し手前にあるので、坂の向 こう側から来るバスの姿は、バスが坂を越えるまで見 えない。坂道を登る音がしたかと思うと、坂のてっぺ んから突然、バスの姿が現れるのだ。
バス停に向って歩いていると、バスの音がした。時間 にはちょっと早いので、トラックか何かではないかと 油断していたら、坂の向こうからバスの屋根がせり上 がってきた。あわててバス停まで走ると、幸い学生さ んが乗り込むところだったのでなんとか間に合った。
バスは真っ黒のカバンや部活のバッグをひざにのせた 学生諸君で満員だった。車内ではみな無口で、参考書 らきし本を手にしているか、カバンに頭をのせ目をつ むっていた。男子と女子がキレイにわかれて座ってい る様子が微笑ましかった。
高校生のころは電車通学だった。当時はまだ国鉄だっ たと思う。始発に乗って約1時間、駅からさらに15 分ほど歩いて通ったものだ。冬はまだ暗いうちに家を 出て、夜8時とか9時ごろ帰り着いていた記憶がある。
ある日の社会科の授業中に先生がおっしゃった。「昔 の人は朝暗いうちから家を出て働き、夜暗くなって家 に帰っていたんだ。明るいうちに家に帰る人はあまり いなかったんだ・・・」その当時、明るいうちに帰っ たことがなかったので、なんだか複雑な気持ちになっ たことを覚えている。
と、そんなことを考えていると、バスの車窓から見え る風景がいつもと違うことに気がついた。車内は相変 わらず無口のままだ。急いで降車ボタンを押すと、学 生カバンを乗り越えるようにしてバスを降りた。誰も いないバス停に一人降り立った私は、何食わぬ顔をし てタクシーに手をあげた。"
いつもより早い時間にバスの乗ったその日、時間ぎり ぎりに家を出た。少しくらい遅れてくるだろうと高を くくっていたのだが、バスは時間通り、というか少し 早めにやってきた。
バス停は小さな坂を登る少し手前にあるので、坂の向 こう側から来るバスの姿は、バスが坂を越えるまで見 えない。坂道を登る音がしたかと思うと、坂のてっぺ んから突然、バスの姿が現れるのだ。
バス停に向って歩いていると、バスの音がした。時間 にはちょっと早いので、トラックか何かではないかと 油断していたら、坂の向こうからバスの屋根がせり上 がってきた。あわててバス停まで走ると、幸い学生さ んが乗り込むところだったのでなんとか間に合った。
バスは真っ黒のカバンや部活のバッグをひざにのせた 学生諸君で満員だった。車内ではみな無口で、参考書 らきし本を手にしているか、カバンに頭をのせ目をつ むっていた。男子と女子がキレイにわかれて座ってい る様子が微笑ましかった。
高校生のころは電車通学だった。当時はまだ国鉄だっ たと思う。始発に乗って約1時間、駅からさらに15 分ほど歩いて通ったものだ。冬はまだ暗いうちに家を 出て、夜8時とか9時ごろ帰り着いていた記憶がある。
ある日の社会科の授業中に先生がおっしゃった。「昔 の人は朝暗いうちから家を出て働き、夜暗くなって家 に帰っていたんだ。明るいうちに家に帰る人はあまり いなかったんだ・・・」その当時、明るいうちに帰っ たことがなかったので、なんだか複雑な気持ちになっ たことを覚えている。
と、そんなことを考えていると、バスの車窓から見え る風景がいつもと違うことに気がついた。車内は相変 わらず無口のままだ。急いで降車ボタンを押すと、学 生カバンを乗り越えるようにしてバスを降りた。誰も いないバス停に一人降り立った私は、何食わぬ顔をし てタクシーに手をあげた。"
2006年05月05日
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