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NCCアナウンサー 溝田 浩司ブログ:2005年12月
ベランダの風景 東京編
"乾いたアスファルトの歩道に、まるで敷き詰めたようにイチョウの葉が降り積もっている。どこまでも続くからし色の並木道を歩くと、干し草のような懐かしい匂いが後からついてきた。
イチョウは昭和41年に「東京の木」に選ばれたそうだ。都内で一番多い街路樹という。12月に植えられたとすれば、このイチョウは私の人生と同じ39年の間この場所に立ち続け、街の移り変わりを見てきたことになる。トーキョーに来てわずか3ヵ月の新入りを前に何を思うのか。青空に映えるそのイチョウは、ただしきりに美しい葉を歩道に落としていた。
イチョウのそばにある歩道橋に登ってみたくなった。それでもイチョウの背には届かない。ふと振り返ると、思いがけずトーキョーの街並みが見渡せた。波打つような住宅街のはるか向こう側に新宿副都心が見える。白いビルの群れの中でひときわ高く林立する高層ビルは、さながら現代の城閣だ。その昔、江戸の民はどんな思いで城を見つめたのだろうか。確かにいえることは、400年の昔、誰かがこの大地で晴れ渡る冬空を見上げたであろうということだけだ。"
イチョウは昭和41年に「東京の木」に選ばれたそうだ。都内で一番多い街路樹という。12月に植えられたとすれば、このイチョウは私の人生と同じ39年の間この場所に立ち続け、街の移り変わりを見てきたことになる。トーキョーに来てわずか3ヵ月の新入りを前に何を思うのか。青空に映えるそのイチョウは、ただしきりに美しい葉を歩道に落としていた。
イチョウのそばにある歩道橋に登ってみたくなった。それでもイチョウの背には届かない。ふと振り返ると、思いがけずトーキョーの街並みが見渡せた。波打つような住宅街のはるか向こう側に新宿副都心が見える。白いビルの群れの中でひときわ高く林立する高層ビルは、さながら現代の城閣だ。その昔、江戸の民はどんな思いで城を見つめたのだろうか。確かにいえることは、400年の昔、誰かがこの大地で晴れ渡る冬空を見上げたであろうということだけだ。"
2005年12月15日
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