半世紀にわたって市民に親しまれ、6日(月・祝)で営業を終了する長崎市の浜屋百貨店屋上プレイランドの限定開放が始まりました。
金山隆之介記者:
「子どもの頃、よく遊びに来た方も多いのではないでしょうか。浜屋の屋上プレイランドがきょうから限定開放され、多くの方でにぎわっています」
50年前(1974年)に浜屋百貨店が増築した際にオープンし、昭和の面影を色濃く残した屋上プレイランド。開店と同時に多くの人が集まりました。記憶に残そうと写真に収めたり、思い出の遊具に子どもを乗せたりと思い思いに楽しんでいました。
約40台ある乗り物やゲーム機は、日差しや雨風などにも耐え、貴重なものが多く残されています。市民に親しまれてきた思い出の場所は、去年12月初旬から休業したまま運営業者が廃業。施設の老朽化も加わって6日(月・祝)に営業を終えます。
男性:
「休憩をしにここに来てコーヒー飲んで、ゆっくりして、近辺で一番安らげる所、ゆっくりできる場所でゲームを見れば、懐かしい感じもあったのでなくなるのは寂しいです」
女性:
「すぐ行ける遊園地みたいで楽しい場所でした。小さいときにいっぱい連れてきてもらって好きな乗り物にたくさん乗った思い出があります。お休みされていたので、なかなか来られず、最後オープンしてよかった。(子どもと)少しだけ写真が撮れたのでよかったです」
入り口前では、歴史を振り返る写真も展示されています。時代の流れとともに全国的に数少なくなった百貨店の屋上遊技場。子どもの笑顔であふれる光景は昔も今も変わりません。
軽食コーナーで十数年ぶりに復活販売されているのが「うどん」です。昼前から列ができました。
女の子:「は~おいしい」
訪れた人たちは懐かしの味も楽しんでいました。
母親:「おいしいです。寂しいです。おじいちゃんに連れてきてもらっていた。中のゲーム機で遊んだり。ここに行くよと言われたら、やった!って感じでした」
店員にとってもここは思い出の場所です。
店員:
「幼い頃は浜屋=屋上という感じで、(親の買い物後)やっとの思いで屋上に来て遊んで楽しんだ記憶があります。2代、3代と皆様のご愛顧に感謝いたしまして、最後に思い出を共有させていたいてお別れの場にさせていただければと思います」
プレイランドの限定開放は6日まで。開放時間は午前10時から午後6時までで営業最終日の6日は午後5時までです。